災害時など電気がない時でも、炊飯器を使ってご飯を炊いて食べられたら安心で楽ですよね。
しかし、炊飯器を使うにあたって「どれくらいのポータブル電源が必要?」「ポータブル電源を使って炊飯器の保温機能は使える?」といった疑問も多いです。
そこで今回は、炊飯器の消費電力の目安や、ポータブル電源の出力・容量の選び方、おすすめモデル、実際の使用シミュレーションまでを詳しくご紹介します。
炊飯器の消費電力はどれくらい?

炊飯器の消費電力はどれくらいなのでしょうか?
加熱方式や容量によって異なりますが、以下が一般的な炊飯器の消費電力の目安です。
種類 | 容量 | 消費電力 | 備考 |
---|---|---|---|
小型炊飯器 | 〜3合 | 約300W~600W | 1人暮らし向け |
中型炊飯器 | 3~5.5合 | 約500W~900W | 夫婦・小さな子供のいる家庭向き |
大型炊飯器 | 1升(10合)以上 | 約1000W~1400W | 大家族向き |
加熱時のピーク電力が定格以上になるため、ポータブル電源で炊飯器を使う場合は容量に余裕のあるものを選ぶ方が良いでしょう。
炊飯器を使うのにポータブル電源に必要な出力はどれくらい?

ポータブル電源を使って炊飯器を使う場合、どれくらいの出力が必要なのか調べました。
炊飯器の消費電力 | 推奨ポータブル電源(定格出力) | 推奨容量 |
---|---|---|
約300W(小型) | 400W以上 | 500Wh以上 |
約600W(中型) | 800W以上 | 700Wh~1000Wh |
約1000W(大型) | 1200W以上 | 1500Wh以上 |
実際に炊飯器でご飯を炊いている時間だけでなく、保温の時間を含めると消費電力は上がる傾向にあります。
炊飯器を使う際は保温の時間を短くして消費電力を抑えることをおすすめします。
炊飯器と相性の良いおすすめポータブル電源3選

ここからは、炊飯器におすすめのポータブル電源を3つを紹介します。
ぜひ自分に合うものを見つけてみてください!
Jackery ポータブル電源1000 New

型番 | ポータブル電源 1000 New(JE-1000D) |
---|---|
重量/サイズ | 10.8kg /327 x 224 x 247 mm |
容量 | 30.4Ah/35.2V DC (1070Wh) |
定格出力 | 1500W(瞬間最大3000W) |
出力ポート | USB-A 出力×1 AC 出力×3 100V~ 50/60Hz, 3ポート合計1500W (瞬間最大3000W) USB-C1出力:5V⎓3A, 9V⎓3A, 12V⎓2.5A, 15V⎓2A, 20V⎓1.5A, 最大30W USB-C2出力:5V⎓3A, 9V⎓3A, 12V⎓3A, 15V⎓3A, 20V⎓5A, 最大100W シガーソケット出力 |
入力ポート | AC入力(コンセント)100V-120V ~ 50Hz/60Hz, 最大15A DC 入力 PV:16-60V⎓10.5A, 2ポート 電流制限21A, 最大400W シガーソケット:12-16V⎓電流制限8A, 2ポート 電流制限8A |
ほぼ全ての家電が使える1500Wの定格出力を備えながら、約10.8kgと業界トップクラスの軽量コンパクト設計を実現した新たな定番モデルです。
この大容量でありながら、「緊急充電モード」を使えば、最短60分でフル充電ができるのは嬉しいポイントです。
さらに、安全性が向上したバッテリー保護システムを採用していて、バッテリーを保護しながら最適な状態で動作させることができるので、バッテリーが長寿命なのも魅力の1つです。
EcoFlow DELTA 3 1500

型番 | DELTA 3 1500 |
---|---|
重量/サイズ | 16.5Kg/398×213×281mm |
容量 | 1,536Wh(最大5.5kWhまで拡張可能) |
定格出力 | 1500W(3,000W) |
出力ポート | USB-A出力×2:最大12W(5V⎓2.4A) DC5521出力×2:最大38W(12.6V⎓3A) AC出力×6:合計1500W(サージ3000W) USB-A急速充電×2:最大18W(5V⎓2.4A / 9V⎓2A / 12V⎓1.5A) USB-C出力×2:最大100W(5/9/12/15/20V⎓5A) |
入力ポート | AC入力×1:最大1500W(100V⎓15A) シガーソケット入力×1:12V⎓最大 8A ソーラー入力×1:1ポート、最大500W(11~60V⎓15A) |
1kWhクラスの製品とサイズはほとんど変わらず、容量は1.5倍になっているモデルです。
使いやすさはそのままで、電化製品を1.5倍長く稼働できるので、1泊程度のキャンプや非常時にも安心です。
さらに、1500WのAC入力時には最短60分で80%、90分でフル充電が可能なのでお出かけ前の充電し忘れや緊急時も慌てる心配がありません。
スマホアプリと連動しており、近くに電源を置いていなくてもバッテリー状態や電力消費量のチェックができたり、出力のオン・オフもできて便利です。
Anker Solix C1000 Portable Power Station

型番 | Anker Solix C1000 Portable Power Station |
---|---|
重量/サイズ | 約12.9kg /約376 x 205 x 267mm ( 幅 x 奥行 x 高さ ) |
容量 | 1056Wh |
定格出力 | 1500W (50/60Hz) / 2000W |
出力ポート | AC x 6 / USB-C x 2 / USB-A x 2 / シガーソケット x 1 |
本体充電方法 | ACコンセント (1300W) / ソーラーパネル (600W) / 車のシガーソケット (120W) |
大容量かつコンパクト、1500W出力で90%以上の家電に対応していて、アウトドア、防災、節電など全てのシーンで活躍するポータブル電源です。
また、Ankerのポータブル電源で唯一の3色展開をしており、使うシーンに合わせて色を選べるのが魅力です。
大型のLEDライトを前面に搭載しており、停電時の明かりの確保にも役立ちます。
さらに、バッテリーの過熱を防ぐ設計により、日常的に安心して使えます。
ポータブル電源を使って実際の炊飯可能時間はどれくらい?

先ほど紹介した、Jackery Explorer 1000ポータブル電源、Anker Solix C1000、EcoFlow DELTA3 を使って炊飯器がどれくらい稼働できるかを調べました。
400Wの炊飯器を使用する場合

400Wの炊飯器を使用する場合、1回の炊飯で合計で約350Wh程度の電力が必要になります。
Jackery Explorer 1000やAnker Solix C1000、EcoFlow DELTA3であれば2回以上の炊飯と保温が十分にできます。
なお、ソロキャンプや一人暮らし向けの小型炊飯器は、400Wクラスの消費電力で設計されているものが多くなっています。
小型モデルは消費電力が抑えられているため、災害時においてもポータブル電源での運用時間を長く確保できる点がメリットです。
600Wの炊飯器を使用する場合

600Wの炊飯器は家庭用として最もよく使われているものです。
1回の炊飯+保温に必要な電力量は約480Whになり、1回は確実に炊けるが2回目の炊飯は難しいかもしれません。
ただし、炊飯器は保温で電力消費する傾向にあるので、2回炊飯したい場合は保温時間を1時間に短縮するなどして、少しでも消費電力を抑える工夫をすることをおすすめします。
800Wの炊飯器を使用する場合

800Wの炊飯器は炊飯と保温の合計で約620Wh必要になるため、どの機種でも1回の炊飯+保温が限界です。
このクラスの炊飯器は、IH式や多機能モデルに多く、ご飯の味や仕上がりにこだわりたい方に人気です。
ただし、消費電力が大きいため長時間の保温や複数回の炊飯にはやや不向きかもしれません。
それでも、1回分の炊飯にはしっかり対応できますので、アウトドアや非常時でも十分使えます。
ポータブル電源で炊飯器を使う際の注意点

出力を必ず確認する
炊飯器はヒーター系家電で消費電力が高くなっています。
600Wの炊飯器なら、800W以上のポータブル電源を選ぶようにしましょう。
瞬間最大出力に注意
炊飯器は起動時に一時的に高い電力がかかることがあります。
定格出力が足りていても、瞬間的な出力不足で止まるケースもあるので、瞬間出力値もチェックしましょう。
バッテリー容量(Wh)は余裕を持って選ぶ
1回の炊飯で300Wh~600Whを消費するため、1000Wh前後のモデルが目安です。
使いすぎによるバッテリー劣化に注意
高負荷(炊飯)を何度も繰り返すと、ポータブル電源のバッテリー寿命が短くなる可能性があるので注意しましょう。
まとめ|ポータブル電源でも炊飯器は使える!

小型の炊飯器であればポータブル電源で無理なく炊飯ができることがわかりました。
また、消費電力を抑えるコツは炊飯後の保温時間を短くすることのようです。
緊急時の備えとしても、アウトドアを充実させるアイテムとしても活躍するポータブル電源。
この機会に、あなたに合った1台を選んでみてはいかがでしょうか?
コメント