近年、アウトドアや防災対策、車中泊などで注目を集めているポータブル電源。
一見、性能もデザインもよく似たJackery(ジャクリ)とJVC(ジェーブイシー)のポータブル電源はどんな違いがあるのでしょうか。
この記事では、JackeryとJVCのポータブル電源を徹底比較し、どちらを選ぶべきか迷っている方のために、製造国・機能・対応サービスなどの視点からわかりやすく解説します。
JackeryとJVCポータブル電源とは

Jackery(ジャクリ)とJVC(ジェーブイシー)のポータブル電源は、どちらもアウトドアや防災用に人気の高いバッテリー製品ですが、実は開発元が同じ企業であることをご存じでしょうか?
Jackeryポータブル電源

Jackery(ジャクリ)は、アメリカ発のポータブル電源ブランドです。
日本では「Jackery Japan株式会社」が展開しており、性能・デザイン・拡張性に優れた製品が多いのが特徴です。
JVCポータブル電源

JVC(ジェーブイシー)ポータブル電源は、Jackeryとの共同開発製品です。
日本のオーディオブランド「JVCケンウッド」がJackeryと提携し、JVCブランドとして販売している製品になります。
JackeryとJVCポータブル電源の違い

JVC製品の中身(バッテリー技術など)はJackeryとほぼ同じですが、デザインなどがアレンジされているという違いがあります。
Jackeryの製品は、オレンジ×ブラックのアウトドア向けのデザインが特徴で、持ち運びしやすい形状が多いです。
一方でJVCの製品は、黒やグレーを基調とした落ち着いたデザインで、家の中にも馴染みやすい見た目になっています。
ボタン配置や表示パネルなども、国内ユーザー向けに調整されており、操作が直感的でわかりやすいという声もありました。
また、販売先も違いがあり、Jackery製品は、公式オンラインストアやAmazon・楽天などのECサイトでの販売が中心、JVC製品は、家電量販店(ビックカメラ・ヨドバシカメラなど)を中心に販売されています。
JackeryとJVCポータブル電源の機能比較

先ほどもお伝えした通り、JackeryとJVCポータブル電源はほぼ同じですが、充電時間などが異なる場合があります。
それぞれ比較してみましょう。
Jackery 240 NewとBN-RB37-C

Jackery 240 New | BN-RB37-C | |
バッテリー容量 | 256Wh | 375Wh |
定格出力 | 300W(瞬間600W) | 200W(瞬間400W) |
使用電池 | リン酸鉄リチウムイオン | 三元系リチウムイオン |
出力ポート | AC×1 USB-A×1 USB-C×2 シガーソケット×1 | AC×1 USB-A×2 シガーソケット×1 |
充電時間(AC) | 約1.9時間 | 約12.5時間 |
サイズ | 約231×153×168mm | 約231×168×134mm |
重量 | 約3.6kg | 約3.6kg |
公式サイト | Jackery 240 New | BN-RB37-C |
バッテリー容量はJVCの方がやや多いですが、Jackery 240 Newの方が出力が大きいのと、充電時間も約1.9時間と短く、効率的です。
また、Jackery 240 Newはリン酸鉄リチウムイオン電池を採用しており、約4,000回の充放電が可能な長寿命モデルという違いがあります。
Jackery 708とBN-RB62-C

Jackery 708 | BN-RB62-C | |
バッテリー容量 | 708Wh | 626Wh |
定格出力 | 500W(瞬間最大1000W) | 500W(瞬間最大1000W) |
使用電池 | 三元系リチウムイオン | 三元系リチウムイオン |
出力ポート | AC×2 USB-A×2 USB-C×1 シガーソケット×1 | AC×2 USB-A×3 DC×2 シガーソケット×1 |
充電時間(AC) | 約5時間 | 約8.5時間 |
サイズ | 約300×192×191mm | 約300×192×193mm |
重量 | 約6.8kg | 約6.5kg |
公式サイト | Jackery 708 | BN-RB62-C |
容量は、Jackeryの方がやや大きいです。
Jackery 708は約5時間でフル充電が可能ですが、BN-RB62-Cは約8.5時間かかり、3時間以上の差があります。
Jackery 1000 ProとBN-RB10-C

Jackery 1000 Pro | BN-RB10-C | |
バッテリー容量 | 1,002Wh | 1,002Wh |
定格出力 | 1,000W(瞬間最大2,000W) | 1,000W(瞬間最大2,000W) |
使用電池 | 三元系リチウムイオン | 三元系リチウムイオン |
出力ポート | AC×3 USB-A×2 USB-C×2 DC×1 | AC×3 USB-A×1 USB-C×2 DC×1 |
充電時間(AC) | 約1.8時間 | 約7.5時間 |
サイズ | 約340×262×255mm | 約333×244×234mm |
重量 | 約11.5kg | 約10.9kg |
公式サイト | Jackery 1000 Pro | BN-RB10-C |
容量と出力は同じですが、充電時間がJackery 1000 Proが約1.8時間、BN-RB10-Cが約7.5時間と大幅に差があります。Jac1.8kery 1000 Pro
Jackery 1500 ProとBN-RB15-C

Jackery 1500 Pro | BN-RB15-C | |
バッテリー容量 | 1,512Wh | 1,534Wh |
定格出力 | 1,800W(瞬間最大3,600W) | 1,800W(瞬間最大3,600W) |
使用電池 | 三元系リチウムイオン | 三元系リチウムイオン |
出力ポート | AC×3 USB-A×2 USB-C×2 DC×1 シガーソケット×1 | AC×3 USB-A×2 USB-C×1 シガーソケット×1 |
充電時間(AC) | 約2時間 | 約6.5時間 |
サイズ | 約384×269×308mm | 約355×265×253mm |
重量 | 約17kg | 約16kg |
公式サイト | Jackery 1500 Pro | BN-RB15-C |
容量は若干、BN-RB15-Cの方が大きいですが、こちらも充電時間が大幅に違うことがわかります。
Jackery Proシリーズは、充電時間が大幅に短縮できることが特徴ですね。
JackeryとJVCポータブル電源の製造国はどこ

JackeryとJVCのポータブル電源の製造国はどちらも「中国」です。
Jackeryはアメリカ発の企業ですが、製品の製造は中国・深圳を中心とした自社工場や提携工場で行われています。
JVCのポータブル電源は、自社で中国に工場を持って作っているのではなく、Jackeryと提携し、製品設計・製造をJackery側が担っている形です。
品質自体はどちらも高く、信頼できる中国製と言えます。
JackeryとJVCポータブル電源のサポートや保証

JackeryとJVCのポータブル電源は、どちらも安心して使える製品ですが、サポート体制や保証内容には違いがあります。
Jackeryのサポートと保証の特徴

・公式サイトで製品登録すれば保証が5年に延長(一部モデル)
・キャンプ・防災ユーザーに特化したFAQやサポート資料が豊富
・修理・交換対応が比較的スピーディ
・オンライン購入に慣れている人向け
Amazonなど非正規販売ルートからの購入だと、サポート対象外になる場合もあるため要確認が必要です。
JVCのサポートと保証の特徴

・家電メーカーらしく丁寧で信頼感ある対応
・修理依頼も全国のJVCケンウッド対応窓口で受付可能
・家電量販店(ヨドバシ・ビックカメラなど)購入でも安心サポート
・日本市場向けに作られているため、サポート体制は家庭用家電と同等レベル
保証延長サービスなどはないようですが、家庭用家電と同じサポート体制なので、安心感があります。
JackeryとJVCポータブル電源のどちらを買うべきか

JackeryとJVCポータブル電源のどちらを買うべきかは、用途・購入スタイル・重視ポイントによって異なります。
- 最新ポートや高速充電をしたい
- ソーラーパネルとセット活用したい
- オンラインストアで購入したい
- 価格を少し抑えたい
- 家電メーカーのサポートに安心感を求めたい
- 店頭で見てから買いたい
- デザインや色味が落ち着いている方がいい
- 日本語表記がいい
アウトドア使用や高速充電重視の場合は「Jackery」、室内使用で日本語表記の方が使いやすいと思う場合は「JVC」がよさそうです。
まとめ

ここまで、JackeryとJVCポータブル電源の違いなどをご紹介しました。
JackeryとJVCのポータブル電源は、どちらも高品質で信頼性の高い製品ですが、用途や重視するポイントによって最適な選択は異なることがわかりましたね。
アウトドア好きに人気で、大容量モデルが豊富なのは「Jackery」です。
ポータブル電源購入が初めてで、家電量販店で気軽に選びたい時は「JVC」を先にチェックしてみてください。
あなたのお気に入りの1台が見つかることを願っております。
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